第50回記念全日本総合錦鯉品評会 第50回記念全日本総合錦鯉品評会
錦鯉のいる風景

錦鯉について | 錦鯉の種類


 

錦鯉について


 錦鯉は日本で作られた唯一の観賞魚で、「国魚」ともいわれています。 自然界にいる真鯉の中からわずかな色彩を見いだし、改良に改良を重ねて現在の美しい姿が創り上げられてきますた。 その始まりは江戸時代の中期にさかのぼることができます。 発祥は新潟県の中央部に位置する山古志地方です。 雪深い山間地の人々が極彩色の錦鯉を作り、今日見るような多くの品種を創造してきました。

 錦鯉の品種は細分化すると80種以上にも達します。これはど多くの品種がある観賞魚は他に類を見ることができません。 錦鯉の魅力の一つはバラエティーに富む品種を楽しめることにもあります。
 錦鯉は全長10cm前後から1mに及ぶものまで、あらゆる大きさのものが観賞の対象になります。 このため飼育する池の広さ、水量に応じた大きさの鯉が選べます。 小さな鯉はガラスの水槽やマンションのベランダでも飼うことができます。
 錦鯉は原産地の新潟をはじめ、日本各地で生産されるようになりました。 国内は元より、世界各地に輸出されています。外国ではカラフルな色彩と大きく育つことから「世界最大のガーデンフィッシュ」とも言われ、愛好家が増えています。

 錦鯉の用語は外国でも日本語が使われています。品種名はもちろん、専門用語までが日本語で通じます。(錦鯉=NISHIKIGOI・紅白=KOHAKU・一才魚=当才=TOHOSAIなど) 日常語では外来語が多くなっていますが、錦鯉用語は国際語として位置づけられている数少ない日本語の一つといえます。
 このように日本人が創り出した錦鯉は全世界に普及するようになってきました。 それはカラフルな色彩が見る人を魅了するだけでなく、一部の品種に見られる渋さが「侘/わび・寂/さび」にも通じるためです。 いわば日本文化の中の「泳ぐ芸術品」として受け取られたいるからです。 あなたも是非、国魚錦鯉の美しさを堪能して下さい。
 
全日本錦鯉振興会(企画)「錦鯉への招待」より

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錦鯉について | 錦鯉の種類


 

錦鯉の種類


 

紅白(KOHAKU)
白い肌に赤い模様が入ったもの、赤以外の色は一切持っていない。 必ず白地を見せることが原則で、赤と白が織りなすシンフォニーを観賞する。
白地はあくまでも白く、赤は濃く明るい緋色のものが良い。赤の大きな模様のことを緋盤というが、緋盤は均一性を持ち、 緋盤と白地の境(「キワ」という)のはっきりしたものが優秀品とされる。 模様は各自の好みによるが、全体の緋盤の模様付きから二段・三段・稲妻などと呼称されている。
紅白は錦鯉の中でポピュラーな品種で、これを基礎にして色々な品種が誕生した。



大正三色(TAISHO SANKE)
紅白に黒い斑文が入ったもので、地肌の白、赤い緋盤、黒の墨模様から三色といい、大正時代のはじめに創り出されたことから大正三色と名付けられた。 略して「大正」「さんしょく」「さんけ」と呼ばれる。 墨模様によって華麗さを見せる品種である。
紅白の模様を基本に全体にバランスのとれた独立した墨が配置されている。 墨は漆墨といわれるツヤのあるものが理想とされている。 大正三色には墨が少なく華麗さを見せるものと、豪快で重厚さを見せるものがある。墨のまとまり方で、おおよその判別ができる。



昭和三色(SHOWA SANKE)
赤と白と黒で見せる品種であるが、墨が大正三色とは異なる。 昭和時代の初期に創られ、三つの色を持つため昭和三色という。 略して「昭和」ともいう。墨の豪快さを訴える品種である。 昭和三色の墨は「写り墨」といい、孵化直後は全身が黒いために、地肌は黒色で白と赤の模様が後ろに現れてくる。 しかし、自体は白と見ても大過はない。
昭和三色の墨は、連続して走ったような形状と腹部より背中にかけて巻き上がったところが特徴である。 墨の量が少なく白地を多く見せるものを「近代昭和」という。



写りもの(UTSURIMONO)
白い肌に赤い模様が入ったもの、赤以外の色は一切持っていない。 昭和三色と同様に「写り墨」を有した品種である。 写りものには、白を見せる「白写り」、赤の鮮やかな「緋写り」、黄色をベースにする「黄写り」がある。
いずれも地体が単色で、連続した形状の写り墨を持つ。 白写りは衝撃的なタッチ、緋写りは引き込まれる魅力、黄写りは淡々とした味わいを持つ。本来は全く別な品種であるが、 墨に共通性があるために「写りもの」として一つのグループにまとめられている。



べっ甲(BEKKO)
単色の地体に、まとまった点状の墨を持つ。地体の色で「白べっ甲」、「赤べっ甲」「黄べっ甲」の三種類がある。 べっ甲とは櫛やメガネフレームに使用された鼈甲の模様に似ていることから名付けられた。別甲とも書く。
「写りもの」と「べっ甲」の違いは、前者の地体が黒、後者は白地がベースとなる点である。
それは大正三色を昭和三色の墨の違いでもあり、白写りに緋盤を乗せれば昭和三色、白べっ甲に緋盤を付ければ大正三色となる。 べっ甲は、シンプルな味わいと華麗さをもつ鯉である。



衣(KOROMO)
紅白からの改良品種で、緋盤の鱗の先端が半月状に藍また黒く染まったもの。鱗の染め方から衣という。
紅白の緋盤を基調に渋さを魅せる品種である。衣の色から大別して「藍衣」と「墨衣」に分類されるが、現在では藍衣が主流となっている。
その後の品種改良により、大正三色の緋盤に藍地が入った「衣三色」、同様に昭和三色に藍地が入った「衣昭和」などがある。
また、衣が半月状ではなく、緋と重なって二色混合の色彩を見せる「葡萄衣」もあり、衣は人気品種の一端になっている。



丹頂 <TANCHO>
赤く丸い緋斑が頭部に一個だけあるもの。丹頂鶴から名が来ている。日本の国旗にも通ずるものがあって人気がある。
各品種の頭部に丸く赤い緋を有する鯉を丹頂と呼んでいる。したがって緋盤を持つ全品種に丹頂があると考えてよい。
全身が白いものは紅白の丹頂で、通常「丹頂」と言うとこれを指す。
大正三色のものは「丹頂三色」、以下「丹頂昭和」、「丹頂五色」などバラエティーに富む。




金銀鱗 <KINGINRIN>
鱗の部分だけが光る改良がなされ、金色あるいは銀色に輝くものをいう。金銀鱗は全品種に存在し、「銀鱗紅白」「銀鱗三色」「銀鱗べっ甲」など多種多彩である。 光った鱗は、緋盤に乗ると金色、白地では銀色に輝くが、「銀鱗」と総して呼ばれている。
光りものと並ぶ錦鯉の華やかさを代表する品種である。 光りの強いものを「ダイヤ銀鱗」というが、光り方によって銀鱗も幾つかに分類されている。 「銀鱗オレンジ黄金」(振興会分類:光り無地) 「銀鱗張りわけ」(振興会分類:光り模様) 「銀鱗大正三色」(振興会分類:A銀鱗)



浅黄 <ASAGI>
頭部以外の体部が藍色や水色など青系の色に覆われ、全体に網目模様を見せる。体部の青系の色の濃度などから「紺青浅黄」「鳴海浅黄」に大別される。 錦鯉の原種であり、多くの品種は浅黄を母体として改良されたものといわれている。
渋さを誇る鯉であるが、下腹の緋を「船底緋」、両頬の緋を「奴」といい、体色のブルーとの調和は、夜明け時の澄み切った青空と朝焼けの雲の赤・・・・・・まさに浅黄色である。 体に緋が多いものを「緋浅黄」という。



秋翠 <SHUSUI>
浅黄のドイツ種が秋翠である。ドイツ鯉の錦鯉化の第一号として東京で初めて作られた、いわば江戸っ子である。作出者の秋山氏の名の一字と、体部のブルー地から連想して「秋翠」と名付けられた。
体のブルーと大きな鱗の並びを鑑賞するもので、鱗の乱れや大小の不揃いがないものを良とする。
また、緋は浅黄と同様に下腹の船底緋や奴緋を持つ。体部が赤く覆われたものを「緋秋翠」、緋模様が丸い形をしていて連続しているものを「花秋翠」などという。



孔雀 <KUJAKU>
浅黄をベースにして光りと緋模様を加えた品種であるが、「五色」の光りものとして捉えたほうがわかりやすいだろう。
紅白的な模様と浅黄の網目を持ち、光沢の強いものが良い。
品種名は鳥の孔雀が羽根を開いた美しさを連想させることから名付けられた。
正式には「孔雀黄金」という。 孔雀は光り模様の代表品種であり、最近では最も品種改良が進んでいる。
品評会でも全国大会では光り模様から独立して、単独の品種として審査対象となっているほどだ。



九紋竜 <KUMONRYU>
ドイツ鯉で白地に強烈な黒の色彩を持つ。写り墨とは異なり、黒い雲が体中から自在に湧き昇ったような模様をしている。竜が雲となって空に登る伝説から九紋竜と名付けられた。
九紋竜の黒模様は動きやすく、高水温では白地の中に沈み、水温が低くなると発現する傾向を持っている。
また、一旦沈んだ黒模様は、同じ模様ではなく違った模様として現れることが多い。
全く別の鯉のように変化を見せるものもいる。



変わり鯉
錦鯉の品種は細分化すると際限がないが、以下に紹介する鯉は品種名を持ち、あるいは慣習的な名称を持つものである。
鹿の子昭和三色」(振興会分類:変わり鯉)
落ち葉しぐれ」(振興会分類:変わり鯉)



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